説明
私が被写体として関心を持ったのは、私を惹きつけるように輝き、また闇をもつ場所(spot)であった。
私が求めているのは、闇に対する光の力である。私にとって光の場所に溶け込むのは、自然のプロセスであり、感覚である。
ことに大都会の東京では、自然はその面(おもて)に苦悩を表し、人間の留意と尊重を得ようとしてる。
通信機器の世界に閉じ込められた群をなしている人々を注視すると、寂しげで、悲しみが迫ってくる。
日本の精神的伝統や、旧い東京のノスタルジックな断片に遭遇すると、都市開発への熱狂に疑問が起こる。
これらの光と影が私のコンテンツとなって、私にこの作品群を生み出させたのである。
しかし、これらの課題にもかかわらず、東京の力とその光によって生み出されるダイナミックな文化、エネルギー、創造力を
与えられる私は、日々作品制作に邁進することができるのである。
これらの写真のメッセージが、”スポットライト”に輝くことを望んでいる。
このシリーズは、2019年までの4ねんかんに、ハイブリット・アプローチで撮影した。使用したカメラにはレンズがなく、
自分の目がレンズの役目となっている。デジタルカメラのボディーにピンホールを取り付け、高感度のISOを使用するフレクシビリティーに
よって、フィルムで撮るより幅広い被写体の撮影が可能になっている。(あとがきより)
判型:A4サイズ
発行年:2019年
ソフトカバー
頁数:72ページ
モノクローム写真68点。
エドワード・レビンソン
1953年米国生まれ。バージニア州立コモンウェルス大学で写真を学ぶ。1979年来日。1985年より、アート/エディとリアル写真家として日本で活動。特に日本でのピンホール写真の先駆者として知られる。1994年日本国内、欧米各地で写真展開催多数。




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