説明
2021年5月18日〜30日までルーニィで開催する展覧会のカタログを兼ねた写真集です。
全ての展示作品のイメージと、大木靖子本人のことば、ディレクターの篠原俊之による解説文が日本語と英語で収めました。
一面に広がる色。
現像上がりのベタ焼き4枚には、ただ色だけが写っていました。
驚いて撮影ノートを確認すると、薄い花びらを写した時にシャッターに挟まったことを思い出しました。花びらが針穴カメラのピンホールに詰まっていたのです。
写したものすべてが色だけの存在に。
そのままそっと仕舞い込みました。
それから1年後。過去のベタ焼きを見返して久しぶりに見た、とりどりの色だけの写真の羅列は、その存在を強く訴えかけてきました。
拾った葉の濃い緑。飲み物のグラス。
物体としての形が消えた代わりに、その場の光と、確かにそこにあったものの、ある種の本質のみが抽出され,写し出されています。
意図せず生じた、その時限りの写真40点を展示いたします。
本書はルーニィ店頭と、オンラインショップのみでの販売となります。他の店舗ならびにアマゾンなどでの取り扱いはありません。

ハードカバー 本文52ページ A4定寸縦開きです

よく見ると単色の画面に濃淡があります。確かに光がフィルムに焼きつけた写真なのです。
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