説明
生まれた時からいつも、唯一目の前にある自分の手を眺めては、
この変わり用のない躰の一部を、不思議に思ってしまう。
両中指は外側に反り曲がっているし、爪の形も好みではない。
理想を言って変えられるなら、違う物に交換したいと思う。
日々刻々と、増える皺や浮かぶ上がる血管など、よく見れば見るほど、
皮膚の素材や質感やその物の奇妙なありさまに、吸い込まれるように見入ってしまう。
私は、身体の輪郭や細部をつぶさに見たい欲求に駆られる。
自分のものであるにもかかわらず、知らない姿、形、表情を・・・。(あとがきより)
判型:225 x 285 mm
頁数72頁・作品56点
発行年:2013年
出版社:蒼穹舎
編集発行人:太田通貴
ブックデザイン:中川健一
エディション:600
櫻井尚子
略歴
1969 東京生まれ
1992 パーソンズ・スクール・オブ・デザイン写真学科卒業 N.Y
同学校で写真家のマーシャ・リプマン氏に師事
このころから、ヌードやポートレートの写真を撮り始める。
コレクション
清里フォトアートミュージアム 1996,1998,2000




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