説明
インド版ペルソナとも言える鬼海さんの「SHANTI」
鬼海弘雄さんの写真集です。
客観的に、美しく盛ることもなく、悲惨に見せることもなく、
独特の距離感で、同じ地球に生きるインドの人たちを、
空気を吸うよう、情熱を持ってにカメラで捉えている。
写真集の帯に「人間という宇宙を撮る」とあります。
”目を背けず見るのだ、そこからだ”と、鬼海さんに言われているように思います。
発行元:筑摩書房(2019年 初版)
著者:鬼海弘雄
重量感のある1冊
願わくは、これらの写真を限られた国のある時代の記録としてではなく、自分の子供時代の記憶と対話し、共振してもらえればと思っている。記憶の沼に沈んでいた普遍的な懐かしさがふいに浮かび上がってくるかもしれない。いつの時代でも、ひとによって大事な記憶の波動は、きっと子供時代の五感に支えられた「よろこび」が伝導体になって、それぞれの永遠に結びついているにちがいない。鬼海弘雄(「懐かしさという自前の詩情」より)
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